旅の始発駅
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☆国内 03☆

日本を旅する〜寝台列車でハワイ旅行?〜

「サンライズ・エクスプレスで鳥取旅日記」






<旅の始発駅駅長のひとりごと>
日本を旅する!〜寝台列車でハワイ旅行?〜
「サンライズ・エクスプレスで鳥取旅日記@」
ある冬の日、東京駅9・10番線ホームへ向かうエスカレーターにおりました!
あの頃、ブルートレインに乗車するため、何度となく上ったこのホーム♪
そこには、長距離に向かう始発駅の独特な空気が流れ・・・
その雰囲気だけで「旅」への大きな期待が膨らんだものでした♪
現在は・・・というと。
「上野・東京ライン」が開業したことで、その始発駅の様相はかなり薄れ・・・
そのことは、少しだけ淋しい気持ちに!
でも、そこには、大きめの荷物を抱えた人々の長い列!
それは、明らかに通勤客ではない・・・
「最後の寝台列車サンライズ瀬戸・出雲」
車内では特別な時間が流れます!

そう、22時発の「サンライズ瀬戸・出雲」号の入線を待つお客様の人波♪
みな、何だかそわそわで・・・何だか楽しそう!
これが「寝台列車」の持つ魅力なんですよね♪
そして、21時40分少し前、
全車2階建ての「サンライズ・エクスプレス」がホームに近づき、その「わくわく」が最高潮に・・・
しばらくして、私たちも、その特別空間に乗り込みました。
その車内に一歩踏み入れた瞬間・・・
流れる時間が「サンライズ・タイム」に・・・
その車内には、ホーム上で感じる都会の喧騒は全くない!
何とも、ゆったりとした「寝台列車」ならではの時間が、そこにはあるのです!
かつてブルートレインで味わった「ゆったりのんびり空間」♪
この「サンライズ」の車内にも、時代を超えて受け継がれている!
まさにそれは、「鉄道旅」の醍醐味ですよね♪
そして、今回の予約席は11号車3番個室!
なんと、「サンライズ瀬戸・出雲」に各4室ずつしかない「サンライズツイン」という設備♪
それにしても、「よく確保できたなぁ!」なんて、自分自身でも感心・・・
この部屋には、ベッドが2台並び、2人旅にはピッタリな個室♪
そこは、東京駅から出雲市駅まで約12時間のプライベート空間なのです。。。
そうこうしている間に車内放送・・・
「停車駅は、横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松。。。
そして、明朝、姫路、岡山・・・終点出雲市には、明日9時58分に到着します!」と・・・
まるで自分の部屋のまま、はるか遠い町まで連れてってくれる♪まさに、夢のような特別空間ですよね!
そして、大きな窓からホームを眺める・・・
向かい側には、東海道線を下る混雑した通勤電車が・・・
みんな何故か疲れて見える。。。
でも、こちらの特別空間では、服を着替えてリラックスしたりして・・・
さらに、個室の外にある通路では、子供たちのはしゃぎ声が・・・
そして、迎えた発車時刻の22時!
「サンライズ瀬戸・出雲」は、静かに東京駅のホームを滑り出す!
少しずつ後方に流れていく、普段見慣れた都会の風景や明かりたち・・・
こんな寝台列車の車内から眺めると、、、いつになく特別な光景に映し出されますよね♪
久しぶりに味わう寝台列車ののんびり時間・・・
そんな特別な雰囲気を感じていたら、22時24分、横浜駅到着!
そこには、ほーむにあふれる通勤の人々・・・
みんな不思議そうにこちらを眺めている・・・
車内では、子供の頃も感じた何とも言えない優越感!
それもそのはず、通常の電車が満員なのに対して・・・
こちらは、1両に14〜30人くらいしか乗れない寝台列車なのですから・・・
横浜駅を発車した「サンライズ瀬戸・出雲」は、軽快に西を目指している!
近郊の住宅街や駅をどんどん追い越して・・・
そんな夜景を飲み物を片手に、ぼんやりと眺めている・・・
こんな時間の過ごし方も、実は、かなり非日常な特別空間なんです♪
そして、深夜にたどり着いた名古屋駅!
もちろん、「サンライズ瀬戸・出雲」の扉は開きません。。。
これは、乗務員交代などを行う運転停車!
ここで、ぜひ、眺めていただきたいのは・・・
「深夜の駅の様子」♪
駅事態の営業は、もちろん終了していて、人は全くいない。。。
隣のホームでは、電車だって深い眠りに就いている♪
昼間、あんなに混雑している大きな駅が・・・
その姿は、まさに駅の寝顔ですよね!
こんな光景を眺められるのも、実は、寝台列車の魅力のひとつかも知れません!
そんな頃、白と黒のコマを置く手が鈍り始めたので・・・
「サンライズ」の刻む旋律を子守歌に、もうひとつの「のんびり時間」を楽しむことにいたしました!

日本を旅する!〜寝台列車でハワイ旅行?〜
「サンライズ・エクスプレスで鳥取旅日記A」
もうひとつの「のんびり時間」を楽しんでいた私・・・
ふと、目覚めれば、
車窓には、街の灯りが、まるで夜空いっぱいに広がる流れ星のよう・・・
そんなとき
「まもなく岡山に到着いたします!」と、車内アナウンス。。。
「サンライズ瀬戸・出雲」は、ここで切り離されて別々の目的地に向かうのです!
それは・・・
1〜7号車の「サンライズ瀬戸」は高松へ!
そして、8〜14号車の「サンライズ出雲」は、北へ向かい出雲市へ・・・
その2つの列車に切り離し作業が行われる!
そう、ここ岡山駅では、鉄道好きにとっては大きなイベントが行われるのです♪
もちろん、今の私は「大人」ですから・・・
このイベントに参加したりはいたしませんが・・・
かつては、下関駅や門司駅で、何度もそんなイベントに参加したものでした♪
うーん、懐かしい!でも、まだまだ眠気には勝てず・・・
もう一度「のんびりタイム」・・・
そんな寝台列車での「まどろみタイム」を過ごしていたら・・・
あっという間に時計の針は9時を回り・・・
米子駅、安来駅、松江駅、宍道駅・・・そして出雲市駅!
ここで、これから「サンライズ出雲」に乗車されるみなさまへ!
米子駅からはあっという間に付いてしまいますので、身支度はお早めに♪
これも、寝台列車マジック!
まだ50分も!なんて思っていると・・・逆に時間の流れを感じないんですよ♪
そして、列車の大きな車窓には・・・
「日本で7番目の大きさである宍道湖が・・・」とアナウンス♪
(うっ、7番目とは、何となく中途半端な・・・)
でも、ちょっと見方を変えれば・・・
故郷の小さな駅や懐かしい風景が・・・「東京駅」と一本で繋がっている♪
それも、目覚めればたどり着ける!・・・これが「寝台列車」の最大の魅力なんですよね♪
現在では信じられないと思われますが・・・
JR発足の少し前(1982年)頃までは、
日本全国(北海道・四国を除く)のかなりの範囲の町が
このような寝台列車で「東京駅」または「上野駅」と繋がっていたのです♪
さて、そんな寝台列車の思い出は、また次回ご紹介するといたしまして・・・
「鳥取の旅」に戻りましょう♪
ここで、なぜ「出雲市」まで乗車するのか?なんて聞かないでくださいませ!
今回は「寝台列車」も旅の目的ですから・・・
「できる限り長い時間味わいたい♪」と、わがままなこだわりでございます♪
そして、定刻より少し遅れて終着出雲市駅へ!
ここで、ひと晩を過ごしたプライベート空間!とても名残惜しさでいっぱいな私でございました。。。
本来であれば、名物「出雲そば」などで朝食を取りたいところですが・・・
先を急ぐ私たちは、簡単な朝食を調達して、10じ31分発「やくも14号:へ乗車!
またまた、陽光に輝く「宍道湖」を眺めることとなりました。
さらに、約50分!米子駅にて「普通列車鳥取行き」に・・・
なんとこの列車は1両編成。。。のんびりと車窓を楽しみながら東へと向かいます♪
しばらくして近づいて来たのは「伯耆富士」とも呼ばれる中国地方最高峰の「大山(だいせん)」♪
何とも言えない稜線の美しさに・・・しばし瞳を奪われ。。。
でも、ちょっと雪が少ない!真っ白だと、もっと迫力あるのに。。。
後でタクシーの運転手さんに尋ねてみたら・・・この冬はほとんど雪が積もらなかった!とのこと。
数年前には、数十kmも車が立往生する雪害にあったことなど、全く感じさせない・・・
そんな車窓には、のんびりとした鳥取の景色が流れる!
そして、各駅に停車する普通列車・・・・
扉が開くたびに感じられる地元にある日常の生活・・・
あれ、今乗ってきた高校生、ほとんど方言がない!なんて・・・
こんな光景を視覚と聴覚で味わうのもローカル線の旅の楽しみですよね♪
そんな、約1時間の鉄道旅!12時23分、由良駅に到着です!
ここは、知る人ぞ知る「名探偵」のふるさと鳥取県東伯郡北栄町♪
こんな「まち」への入り方、、、
実は、鉄道の旅でなくてはできないんですよね!
ここ「由良駅」は、かつて日本全国に存在していたような一般的な「田舎の駅」!
でも、その駅は、なぜか小ぎれいで機能的に改装されている♪
それもそのはず、ここ北栄町では「名探偵のふるさと」を軸にまちづくりを行っているんです♪
駅前から延びる道(途中で曲がりますが・・・)には、歩きやすい歩道が整備され、何とも散策しやすい♪
そして、その歩行空間は、国道沿いに設けられた「ふるさと館」(道の駅)まで続く・・・
そこには、「名探偵」のミュージアム♪
さらに、その途中には、「名探偵」の世界観を表現した商店街が・・・
それにしても、ここ「鳥取」!
西の「妖怪」に対して、ここの「名探偵」♪
なかなか、分かりやすくコンテンツを地域づくりに生かしている♪
そんなことを考えながらたどり着いた「商店街のカフェ」!
同行の彼は、早速ショッピングに夢中♪
私は、こんな「まちづくり」を行っている北栄町の施策をネットで調べながら・・・
「名探偵」の世界観の中でくつろぐランチタイムとなりました。




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