旅の始発駅
ご予約・お問い合わせ/tel-531-5400 メールお問い合わせ


☆中国 01☆

「かつては古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記〜」






<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつては古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記@〜」
ある夏の午後、私は、中国東北部大連空港のフィールドに立っていました。
なぜ、あえて「フィールド」なのか?
見上げれば真っ青な空!そして、眼を水平の視線に戻すと
そこには、国際線に就航し始めたばかりの全日空機!
「大連国際空港に駐機中の全日空機〜まだ国際線に就航したばかりだった〜」
大連国際空港〜中国遼寧省〜」

そんな、ベストポジションで私は記念撮影♪
今では考えられないほどの、のんびり感!
さて、入国審査はどこなのか?
ふと振り返ると小さな小屋のような建物が・・・
何しろ、初めての海外旅行ですから、こんなものか!。。。なんて。
その入り口には、一筋の入国審査の列が・・・
まるで、小さな離島の国に迷いこんだよう♪
まだまだ交流人口はわずかなものだったんですね。
現在と大きく違うことは、新聞や雑誌など、外国の情報を伝える印刷物は
すべて没収されたこと!
(信じられないような異国の空間が・・・)
それ以外はいたって簡単な入国審査でした。
無事入国し市内へ。
瞳に映る初めて見る外国の街並み。やはり日本とは違う!それもそのはず
歴史を振り返ってみると、この中国東北部の街並みは
帝政ロシアの影響を強く受けていて
中国のその他の地域に比較しても異国情緒が漂っていました。
まだまだ市内を走る車も少なく、十数分で街のシンボル中山広場に到着。
この広場は、ロシア統治時代に築造され、さらに日本統治時代には
その広場の周囲に日本の建築家により数棟のルネッサンス様式やゴシック様式の
建物が建設され、現在では「大連中山近代建築群」として保存されています。
私たちは、広場の中心で車から降り、暫しその場にたたずみ
日本統治時代に思いをはせていました。
そこに静かにたたずむのは、その時代の技術の粋を集めて建てられた建物たち!
どの建物にファインダーを向けても絵葉書になりますね♪
そして大連港へ。高台から臨む港の景色は、海の青色とも相まって実に美しい♪
訪れたのは8月の末、
アカシアの花が咲き誇る時期には、さらに彩りを増すのでは・
この大連の街♪
以前から自由貿易港として開かれ中国の閉鎖的な雰囲気は全く感じませんでした。
この港の近くで立ち寄ったレストラン!
なんと、「お刺身」が出たんです!
今から思い返すと、水は大丈夫だったんだろうか?なんて思いますが
このお刺身が結構おいしい♪
考えてみれば、大連のある紅海!日本海と繋がっているんですよね♪
(ちなみに、中国では「日本海」とは言わず「東海(ひがしかい)」と呼びます)
何だか、海の幸を口にして、初めての海外の緊張が少し和らいだ感じの私でした。

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつては古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記A〜」
今回は、街の様子などに着目してみましょう♪
昼食を終えた私たちは、観光の一つのお楽しみ、ショッピングへ向かいました。
とは言うものの、まだまだ経済的にも貧しい中国!
観光におけるショッピングは、
「友誼商店」と呼ばれる国営の商業施設!
そこには、中国の伝統工芸品、中国茶、そして中国のお菓子などなど、
まだまだ、物が無いことが感じられる品揃えでした。
まずお店に入ると、お茶のコーナーへ招かれ、中国茶の接待!
様々な種類の中国茶をうんちくを聞きながら・・・
中にはおいしいお茶もありましたよ♪
その後、店内をあっちこっちへ。
その品ぞろえの中でも絹織物は、高価な割にはお買い得感がありましたよ♪
そのお店で驚いたことが・・・
この時代、まだ外国人は「人民元」が使えなかったのです。
では、どうしたのか?
外国人用の「兌換券」という特別な紙幣があり、その紙幣と両替することによって
お買い物が可能になったのです。
外国人と中国人の貨幣を分けることにより
貨幣流通を制限していたなんて、いかにも中国らしい政策ですよね。
さて、次は街の様子に目を移してみましょう♪
人々の服装は、まだまだ「人民服」!
自由貿易港として開かれている大連市内でも
こんな感じで華やかさは全く感じられませんでした。
交通はというと、私たちが昭和の教科書で習ったとおり
朝夕の通勤時間帯に大通りを走るのは自転車!
自動車との割合は自転車50に対して自動車1くらい!
ほんと、現代の中国の大気汚染!想像もつかない状況でした。
そして、環境に優しいトロリーバス!これは日本統治時代に建設されたもの。
そんな、物がなく、地味な色彩一色の町並みですが
意外と人々はおおらかで
しかも、ほとんどの人民が同一作業!
そして、お昼休みには、道端に座り込んでカードゲーーム!
この光景が子供じゃないんですよ♪
まだまだ外国人も珍しいらしく、私たちが通りかかると
何だか不思議そうに眺めていました。
このころ日本はバブルまっただ中!
「24時間戦えますか!」なんてフレーズが流行った時代。
ところ変われば・・・と、ほんとうに驚きました。
そして人民のみなさんが、のんびりと時間を過ごしている!
今から考えると、この国は社会主義政策を継続していた方が
人民にとっては幸せだったのかも知れません。
「まちなみの様子」
まちなかはこんな感じ・・・

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつて古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記B〜)
私たちを乗せた車は市街地を抜け、外国人居留地のある高台へ、
観光を終え、今宵の宿に向かっていました。
この地域、一戸建てが建ち並び何だか異なった趣♪まるで別荘地のよう・・・
そんな静かな景観の中に今宵のお宿、「南山賓館」がたたずんでおりました。
門を入ると庭園が続き、低層階の建物が
その落ち着いた雰囲気が外国にいることを忘れさせるような安心感を与えてくれました。
そして、夕食の時間!なんと鉄板焼きレストラン。
これからの旅の安寧に乾杯♪
そして日本料理のような食が並びます♪
こんな食卓を前に、何だかすっかり緊張もほぐれ、ご機嫌な私です♪
そんな私を現実に引き戻したのは・・・
ある食材!なんと、「カエルの足のから揚げ!」
その名前を聞いていなければ、それはまるで、「鶏のから揚げ!」
でも、改めて味わってみるとスパイスが程よく効いていて
よく冷えた飲み物も進む♪
それは・・・日本と中国の食文化の違いを感じた出来事でした。
ここで、間違っても、横田たんぼのカエルを想像してはいけません!
その後、私たちはホテル内の別の施設へ。
なんとそこは・・・「カラオケレストラン!」
お店に一歩踏み入れると、そこには大きなスクリーン!
そして、カラオケを楽しむ日本人ビジネスマン♪
そこは、まるで日本の繁華街にあるカラオケスナックのよう・・・
そして、大連という街が外国に広く開かれ、
貿易港であることを再認識した瞬間でした。
そして、その頃の私の18番「悲しい色やね♪」を熱唱!
こんな異国の小さなホテルで、
ご出張中のおじさま方に拍手をいただき
旅の思い出の1ページを刻んだ夜となりました。

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつて古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記C〜)
中国の旅の2日目、私たちはどこか懐かしさを感じる大連駅に向かいました。
それもそのはず、この大連駅上野駅をモデルに建築されているのです。
まさに東北地方への玄関口、
(かつての日本と同じですよね♪)
ここ中国でも今回の旅の目的地「瀋陽」!への始発駅となります。
御存じのとおり「瀋陽」は、満州国の中心都市「奉天」と呼ばれていた街。
ここ大連からは約400km、約5時間の鉄道の旅の始まりです!
まだまだ、中国旅行が一般的ではなかったこの時代、中国人は硬座(2等座席)、
外国人は軟座(1等座席)というように分かれて乗車するのが通常でした。
そして駅に着いて案内された待合室!
何かの接待があるという訳ではありませんが、喧騒を離れた天井の高い特別な空間
そんな広めの部屋には無造作に配されたいくつものソファー
そこにゆったりと腰を下ろし列車の出発を待っていると
何だか不思議な感覚を感じ、
かつての青年将校たちが満州国への野望を語っているのが聞こえてきそう・・・・
その後列車へ。私たちが乗車したのは
大連駅と瀋陽駅をノンストップで結ぶ「特快列車」!
軟座の車内は、大きめのゆったりとした4人掛けボックス席が並びます。
そうこうしている間に列車は静かにホームを離れ
遼東半島縦断鉄道旅のはじまりです♪
しばらく経つと列車は徐々に速度を増し、車窓の風景も荒野へ。
左側車窓の遠方にはゆるやかな丘がつづきます。
そんな荒涼とした丘の風景を静かに眺めていると
少し前に放映された「203高地」のドラマを思いだし
数十年前に激しい陸上戦が行われたであろう戦場に思いを馳せておりました。
私たちが訪れたこの頃、
旅順や203高地は軍事統制下にあり、まだまだ観光は許されていませんでした。
さて車内に目を移してみましょう!
どんな乗客が乗っているのだろうか?
ふと見まわしてみると、どこかで見たことのある初老の男性が数名。
昨日大連空港で一緒に入国審査に並んだ方々、
ガイドさんに尋ねてみると、みなさま満州を懐かしむ世代!
この時代の中国東北部への観光客は
「かつての満州にもう一度訪れたい♪」という方がほとんどのようでした。
みなさん一様に静かに車窓を眺めていらっしゃいました。
さて、列車のサービスは・・・
車内販売はあるものの、なかなか日本人の口に合うものは販売しておらず
唯一の嬉しいサービスは「お湯」の提供♪
これは無料で何度でも快く持ってきていただけました。
乗客はカップとお茶の葉を持参すれば、
常に入れたてのお茶を飲むことが出来るのです。
やはり大陸性気候の中国!乾燥しているので温かいお茶は本当にうれしい♪
そして、思いついたのが「カップラーメン」♪
(これは非常食用に何個も持ってきていました!)
サービスしていただいたお湯をカップに注ぐと
湧き上がる湯気とともに懐かしい醤油のかおり♪
日本を離れて、まだ2日目にもかかわらず・・・
冷えた飲み物と流れゆく車窓の風景、そして作り立てのカップラーメン♪
こんな素朴な物に、日本人であることの幸せを感じた瞬間でした。
そんな数時間の列車の旅。
荒涼とした大地に変化が表れてきた頃、終焉を迎えたのでした!

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつて古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記D〜」
夕闇が辺りを包み込む頃、私たちを乗せた「特快列車」は
徐々にその速度を落とし
うす暗い街灯りに浮かび上がる北野街にたどり着きました!
車窓から見えるモノトーンの街並み、
そして、辺りに漂う嗅いだことのないコークスや石炭の香り!
まさに、その「特快列車」は時間旅行へといざなう特別列車となりました♪
そして、降り立った瀋陽駅。辺りは白っぽくけむり、少しだけ息苦しい。
でもそれでいて、何か懐かしい香り。
そこは、まるで終戦直後の日本にタイムスリップしたかのよう♪
(もちろん、その頃の日本は生まれるかなり前ですが)
そして、駅前には、出迎えの人々の山!まるで引揚船でも着岸した時の風景!
そして、その群れをすり抜けタクシーに乗車!
これが、また壊れそうな旧式の車・・・
タクシーの車窓から眺める風景は暗闇に包まれ
時折瞳に映るのは、ぼんやりとした街灯。
その灯が、その周辺だけをうっすらと照らし出す!
こんな街に外国人が泊まれるような施設が存在するのだろうか?・・・と一抹の不安が。
しばらくして到着した建物には小さな回転扉♪
この扉が、またまた「時間旅行」への入口だったのでした♪
その建物に一歩中に足を踏み入れて、まず感じたのは何とも言えない懐かしさ!
そこはまるで、その当時通っていた大学の記念館やそれに隣接する施設のような内装。
その廊下にある重厚な扉を開けたら、中にはクラスメイトが待っているような錯覚さえ・・・
感じるくらい。。。!
それもそのはず、この建物は1929年に日本人技師により建築された
「旧奉天大和ホテル」だったのです。
「旧奉天大和ホテル〜遼寧賓館〜」
館内は当時の大学の記念館のよう・・・

その建物は、当時の技術の粋を集めて建築されていて
昭和の時代には、東京にも多く存在したモダンな雰囲気♪
そんな日本ゆかりのホテルにチェックインをし、
少しだけ落ち着きを取り戻した私がおりました。。。
それでもここは中国!
日本がバブル絶頂の時代に、テレビに映し出されるのは・・・
なんと、中国の国営放送のみ・・・
日本への国際電話だって交換台を通さないとかけられない!
何もかもが便利で何でも手に入る日本からの訪問者にとっては
これは、本物の「時間旅行」そのものですよね♪
そんな、地理的には近くてもまだまだ遠かった旧満州の街に、無事到着したことに
地元の飲み物で乾杯!
大きなホール、そして高い天井!こんなレストランで食事をしていると
中国の偉い全人代の議員さんから晩餐会にお招きいただいたよう♪
でも、客室の窓から街並みを眺めると、そこはもちろん1989年の中国の街。
窓越しに映る大きな通り!
その空間は、まだまだ自動車は少なく静寂に包まれておりました。
そんな時空的な距離を感じた隣国での夜は、ゆっくりと更けていくのでした。

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつて古き良き中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記E〜」
瀋陽での夜が明けて、玄関から出てびっくり♪
そこには、大きな広場の中心にそびえ立つ「毛沢東」の像!
そして、その中山広場に面して建つ日本統治時代の建物群。
宿泊した遼寧賓館(旧奉天大和ホテル)を含めて
まさに、歴史上の時間が止まったかのような空間で過ごしていたのです♪
もちろん、朝になれば街は動き出し通勤や通学の自転車の波!
その中を少し遠慮しながら走る自動車♪
これが1989年の中国の街の普段の風景なのです。
そんな中、ガイドとして同行してくれた日本人の方、
そのご友人の女性が息子さんとともに自動車でホテルにいらっしゃいました。
そして、その方の運転で市内観光へ!
その後、なんとまさかのショートホームステイ!
「そんなこと聞いてないよ!」と思いながら、その親子とともにご自宅へ。
「中国語、話せるの?」なんて、聞かないでくださいね♪
全く話せません♪英語だって、かたこと程度!
今、考えると、どうやってコミュニケーションとったのだろう?・・・とても不思議♪
そんな感じで、連れられるまま車窓を眺めていると約10分ほどで、その方のご自宅に到着。
この頃の中国の住宅は、もちろん集合住宅タイプで
外観は、まるで村山団地といった印象!
でも、公務員さんのランクによって多少違いがあったのかも?
そして、この女性!「エステサロン」を経営していらっしゃるとか!
この時代に自分で会社経営なんてできたのだろうか?とちょっぴり疑問符♪
でも、車も持っているし、一人息子は大学生!
たぶん、この時代にしてはかなり裕福な方なのかも?。。。
と案内されたお部屋は半分上がったくらいの階で
小さなキッチンに6〜8畳くらいのリビング、その他に数部屋!
下足のまま入ること以外は、なんだか日本の家庭に招かれた感じ!
そこには、ご近所さんが数名いらっしゃっていて、
「仞好!」と、明るくご挨拶♪でも、この先は続かない!
(「声調」なんて全く分かりません!)
でも、日本語を話せないだけで、外見はなんだか親戚のおばちゃんって感じ♪
そして、まもなく餃子作りのはじまりです♪
何にも分らないまま餃子の皮にアンを包み込む私!
それは、ヒダの作り方が少し違うけれど、子供の頃、母と一緒に作った風景♪
周りの言葉は全く分からないまま小部屋での餃子パーティーとなりました♪
それでも何とかなるものですね♪♪
出来上がった餃子をみんなで食べる様子は、日本と全く変わらず・・・
醤油と辣油の味が少し違うものの
遠い異国から不意に訪れた訪問者を温かく受け入れてくださった
みなさんとともに作った餃子は、中国での忘れられない思い出の味となりました。
考えてみれば餃子発祥の満州!
日本にこれだけ普及し、いまや国民食♪
でも、そのルーツは、
地図上では近いけどまだまだ遠かった、この北の大地にあったんですね♪
「中山広場にそびえる毛沢東像!」
欧州を思わせる大きな広場に・・・

<旅の始発駅駅長のひとりごと>
「かつて古きよき中国がそこには存在した!〜郷愁の中国旅日記F〜」
さて、瀋陽滞在も3、4日目ともなると少し退屈!
ということで、街散策をしてみました。
今から約30年前の中国の街の様子!
まちなみの様子

大通りの主役は、もちろん自転車♪
通勤通学の時間帯ともなれば、まさに大河の流れのごとく・・・
(昭和生まれの方は、教科書で習いましたよね♪まさにそんな感じ!)
その大河の中を遠慮がちにゆっくりと走る自動車。
そして、大通りの中央には、架線から給電して走行するトロリーバス!
そんな光景が、約30年前の中国の都会の日常風景なのです。
自動車も、クラクションなんて鳴らしません。
実に規則正しく、譲り合い、平和な様子♪
現在では、「中国の方は、順番を守らない!」なんて、言われることもありますが
かつての中国の方々は、現在と少し違っていたようです♪
そして、市民の方々の服装!
これも、すっかり過去のものになってしまいましたが、
もちろん、みなさん「人民服」と呼ばれた、実に地味な服装♪
そんな状況ですから、
まだまだ、外国人が珍しかった時代!まして、東北部の街。
私たちが、街中を散策していると不思議そうな視線を向けられるわけですよね
そして、街中にある看板。
もちろん、ほとんどの看板が中国語で記載されていて
「英語」や「ローマ字」の記載なんて全く見当たらない!
そして、その色彩も赤と白のモノトーン♪
これが、共産国の色なのだろうか?
でも、形は少しだけ違えど「漢字」ですから・・・なんとなく意味は分かるんですよね♪
さて、ホテルでの滞在は・・・というと。
一番困ったことは、やっぱり食事!
すべての食事が炒め物なのです!
朝も昼も、もちろん夜も!さらに、油が日本とは違う。
さっぱりしたもの!なんて存在しないんです。
やはり、食事がこうも違うと数日間の滞在が限界ですよね♪
そして、日本語が恋しい♪
街中に片言の日本語を話される老人はいたものの・・・
もちろん、すべては「中国語」!
そんなこんなで、数日にして「耳の」ホームシック状態!
(もちろん、家族や同行の方との日本語は聞こえてきますが)
そんな昼下がり、なんと、国営放送しか流れてこないテレビから懐かしいテーマ音楽♪
字幕には、日本語で「かんたんな日本語」と!
NHKの長寿番組「関東甲信越・小さな旅」が放映されたのです。
(現在では、「関東甲信越」限定ではなくなっていますが・・・)
さすがに内容までは覚えていませんが、そこには、画面に映し出される日本の美しい風景♪
そして、聞きなれた語りの優しさ♪
外国の文化をかなり厳しく制限していた当時の中国。
そんな環境でも、この番組を通じて日本語に親しむ方がいるんだなぁ!
いや、人民の方々に「日本語」や「日本」を紹介するんだなぁ?なんて・・・
と様々なことを思い、なんとなくホッとしたのを覚えています。
そんなこんなで
今でも、この番組のテーマ曲が流れると、当時の瀋陽の街の様子が思い出されるんです!




「駅長のひとりごと」へ

トップページへ